日本リニューアル株式会社



自己診断しませんか?

マンションが竣工された時から、何年経過しているかをマンションの年齢と考え経年何年という様にしています。これは建築業界ではふつうに使用されている言葉です。また、この経年によって建物の補修や改修の目安にもなっています。マンションを構成しているすべてのパーツに耐用年数があります。つまりこれ以上使用すると不具合が発生しても仕方がないですよ。という使用限界とでも言う事です。

例えば、防水機能がなくなりますよ。とか、ポンプがいつ止まるか分かりませんよ。とか、水の出が悪くなりますよ。とか、いつ漏水してもおかしくないですよ。とかの使用限度があらかじめ決められています。更には、何気なく使用している水道ですが、水道管の法定耐用年数は15年です。(大蔵省令15号「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」建築付属設備)

「えっ、水道管の法定耐用年数がたった15年?」と思うでしょうが、事実です。 だからと言って、すぐに使用ができなくなる訳ではありません。いろいろな材質もありますので、どんな管材が使用されているかによって現象が左右されます。この法定耐用年数をひとつの目安として、水道管も使用限度に達していると思って頂きご自分で我が家の水道管を「自己診断」してみませんか。

方法は簡単です。
キッチンの蛇口にガーゼか白い布を輪ゴムで止めて下さい。布を袋状態にして蛇口に取り付けるだけです。このまま4〜5日使用してみて下さい。写真を参照して下さい。
ガーゼは二重にした方が良いです。
自己診断しませんか?写真
ガーゼや布が赤茶けてきたら、あなたのお宅の水道管の中に錆が発生している証拠です。つまり、赤水が流出しているのです。水道管はそうとう劣化していると言うことになります。これが水道管の自己診断です。

ふだん使用していて「赤水」が流出しているなんてとても考えていないと思います。確かにしばらく流して使用しているとほとんど赤水は出ません。朝一番に少量出ているのです。

少量の赤水でも見逃してはいけません。水道管の中で何かがおきていて、そのシグナルを出していると思って下さい。ガーゼや布が赤茶けたお宅の方は、水道管の中をファイバースコープで覗いてみましょう。マンションにお住まいの管理組合員の方々に無料ファイバースコープ調査を行っています。水道管の中を見て、現実の劣化状態を把握しましょう。手遅れにならないうちに見てみましょう。

なぜ給水管は錆びるのか?

給水管の材料は建築年度で違っている。

昭和49年頃まで建てられたマンションに使用されていた水道管は鉄管に亜鉛めっきされた亜鉛めっき鋼管が使用されていました。この水道管の中は亜鉛めっきが劣化し、管内全面に錆こぶがびっしりと発生し、赤水流出がはなはだしい水道管でした。塩素が鉄を錆させ、錆にバクテリアが付着し、錆こぶと成長させて管内を閉塞させる。水がまずく、衛生的にも好ましくない、という状態だったのです。

錆付いた亜鉛めっき鋼管

錆付いた亜鉛めっき鋼管


昭和50年以降建てられたマンションのほとんどが硬質塩化ビニルライニング鋼管という鉄管の中に塩化ビニル管が挿入されている二重構造のパイプが使用されています。直管部分の管内は塩化ビニルパイプになっているので、直管部は錆る事はなくなった画期的なパイプです。現在の新築マンションでも使用しているところもあります。但し、管と管をねじ接合する継手やバルブ部分に錆が発生するという完全な防食対策にはなっていませんでした。特にバルブや水道メーターの接続部は異種金属接合部となり極端な劣化が見られ錆で管内を閉塞させている場合が多く見られます。

錆付いた硬質塩化ビニルライニング鋼管

錆付いた硬質塩化ビニルライニング鋼管


平成5年以降はコア内蔵継手なる管端防食継手が認可され主流となりました。このコア内蔵継手と硬質塩化ビニルライニング鋼管との組合せはベストな組合せで水道管内の錆化の終焉を思わせました。ほとんど管内に錆が見られない結果が得られました。が、ねじ込みがあまかったり、多少でも戻すとコアの隙間から錆が発生するという状況も見られ、その施工の質により完全な防食というところまでは若干疑問が残ります。

ステンレス鋼管

ステンレス鋼管


平成10年以降は共用部にはステンレス鋼管を使用し、専有部にはポリエチレン管を使用するといったほぼ完璧な防食対策された管材での施工となっているマンションもあります。又、錆ない耐衝撃性塩化ビニル管での施工をしているマンションもあり、建物の給水管の劣化にかなり配慮した材料での施工がここ数年の間に急速に高まってきています。防食管材での施工は当たり前になってきましたが、その反面、管内にぬめりやバクテリアの滞留などが心配されます。水道法で定められた基準の水に何も加味しない、何も邪魔しないでスムーズに供給できる水道管が最も理想ですが、人為的に施工された水道管ですから、大なり小なり何らかの問題が付きまといます。

錆びによって機能不良になった減圧弁

錆びによって機能不良になった減圧弁



給水管の材料によって対策工事が変わる。
給水管の材料年表




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