8月の後半から9月にかけてマンションの理事会が活発になります。
そこで、大切な議題が「マンション大規模修繕工事」の事が多く上げられます。
修繕委員会の方や理事会の理事の方々は大変な時期に入ります。そこで毎回目にする事ですが、後味の悪い修繕工事にならない様にする事です。
マンションには独特の雰囲気が存在します。共同住宅である為の弊害とでも言うべき独特の雰囲気です。
それは、同じマンションに住み、お互いにもめごとは避けたいと誰しもが思っている
平和願望の遠慮がちな閉塞感です。
自由であって自由でない、どこか遠慮がちな不自然さ。改修工事や修繕工事は建築にくわしい方にお任せ、という無責任さが見受けられます。
また、管理会社の提案に従うという責任放棄に近い管理組合も毎年います。
毎回、呼びかけている事ですが「誰のマンションですか」「誰の財産ですか」という事です。
誰かにまかせればうまくやってくれる。と思っていませんか。誰もあなたの財産をあなたに有利に守ってはくれませんよ。という事に気付いて下さい。
あなたの手で、あなたの足で、あなたの感性で、あなたがが考えて、行わなければよい財産保全にはならないという事です。
「誰々のご主人は建設会社に勤めているからお願いすれば大丈夫」と思っている方々が毎回多い。いくら建築会社に勤務していても所属部署が違っていたり、改修工事には携わっていなかったり、肩書きだけでは失敗します。
また、当の本人も知らないのに「会社の誰かに聞けばなんとかなるだろう」という程度で修繕委員会に入らない事です。
私たちは毎回見ています。安請け合いをして悲惨な結果になっている現状を。中にはマンションに住めなくなっている人さえいるのです。
管理会社もそうです。修繕工事や改修工事を知ったかぶりして請け負い、最後はどうしようもないトラブルになって会社にも迷惑をかけ、管理組合から訴えられている管理会社の担当者もいます。
声の大きい人が修繕委員会にひとりいると、その人をあてにしてしまいトラブルになるとその人の責任にしてしまい、マンション内でギクシャクしてもめている管理組合もあります。
ひどい場合は、改修工事専門の設計事務所と業者と結託して、高級新車を購入したという管理組合の理事長もいて、のちに発覚し、マンションを売り払い出て行った理事長。
某大手鉄道会社からマンションの敷地の一部を売却する様に交渉され、接待漬けにされ、住民の知らないうちに売却契約し、代金の一部を先払いしてもらい、逃げてしまった理事長と不動産屋に勤めていた社員。
修繕委員長でありながら、改修業者からワイロをもらい、修繕委員の方々、理事長を打ち合わせと称し、毎晩の様に居酒屋に連れ出し、修繕委員長の自分の意見に合わせてくれ、と下打ち合わせし、専門業者どうしの入札で一番見積りが高い業者に決めてしまったマンション。
数え上げたらきりがないくらいです。修繕委員会の委員や理事会の理事の方々にはそれなりの権限があります。声の大きさ、態度の大きさ、勤め先、一切関係ありません。
専門知識は1からみんなで勉強しましょう。必要なセミナーを無料でおこなっている専門業者や管理会社や設計事務所もあります。いくつか立場の違う人たちにセミナーを開いてもらい、みんなで納得するまで勉強会を行いましょう。
そんなに大変な事ではありません。専門業者などは専門知識を簡単に教えてくれます。しかも実例を上げて教えてくれますから分かりやすいです。
この秋に大規模修繕工事などを向える管理組合の皆さんは、間に合わないと思っている方もいらっしゃると思いますが、そんな事はありません。仮に9月から着工決定しているマンションでもすぐにすべての工事を同時に行う訳ではありません。
順番にひとつひとつの工事を進行していきます。特に9月は仮設物の設置と足場の設置で終わってしまう程度です。
その間に、大規模修繕工事とは何か、どういう事かをもう一度洗いなおす、勉強するという時間はあります。そしてひとつひとつの作業工程を吟味して、内容を確認する事ができます。
改修工事は着工したら終わりではないのです。その都度請け負い業者に工事内容と施工範囲、単価、耐久性の確認、などを明確にしてもらう事です。同じ事を何度聞いてもいいのです。
工事請負者には、工事内容を何度でも聞いていいのです。
100世帯のマンションなら100人の発注者がいるのです。その方々を代表して理事会があるのです。本来なら請負者は100人の発注者に詳細に説明しなければならないのです。
それを管理組合の理事会が代表するという簡素化をしているだけなので、何も遠慮する必要はありません。
そしてこれは変だ。これは最初の話しと違うと思ったら、工事をストップさせ、説明責任を果たしてもらう事もできるし、工事内容の変更も可能なのです。
「誰のマンションですか」「誰の財産ですか」を思い出して下さい。付け加えれば「誰のお金ですか」です。間に合わない事はありません。
いかに真剣にやるかです。まだ8月です。来月から始まる大規模修繕工事、もう一度考えてみましょう。
設備工事も同様です。今からでもまだ大丈夫です。
また、この秋、大規模修繕工事や設備工事で入札を行う予定の管理組合はみんなで良く話し合いましょう。一度はセミナーをやるべきです。大切なのは何か、管理組合員の面子ではありません。
良い改修工事を得て、耐久性に優れ、コスト面でも有利で次回の改修工事までのサイクルを伸ばして対費用効果を最大限に引き出す事です。
まだまだ暑い中ですが、どうか管理組合の皆さまのご健闘をお祈り申し上げます。この秋の戦いは今始まったばかりです。
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